不倫への誘惑は、男と女の本能的な行動が一致するところからきています。
男性は多くの女性に種をばら撒くという生殖行動が基本ですから、子育てにはできるだけコストや労力をかけたくないという本能です。子育てにコストや労力をかけるようになれば、他の女性に種を撒くことができなくなるからです。
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一方、女性はできるだけ優秀な子どもを産んで、子孫繁栄につなげたいという本能があり、そのために自分に給料を全部貢ぐような夫を選ぶという本能があります。
この男と女の本能を心底くすぐってしまうのが不倫という行為なのです。
たとえば、年下の男性と夫と子のある女性が不倫しているケースを考えて見ましょう。
この不倫女性は、夫という自分と子どもにコストをかけてくれる存在がいます。
年下の彼からみれば、この不倫女性にコストをかける必要がまったくありません。
たとえ不倫相手の女性に子供ができてしまっても、相手の夫に育てさせることができるからです。
現実には、自分の子を相手の夫に育てさせられるほど、甘くはありませんが、数多くの女性と関係して、自分の子を産ませ、そしてその世話は他人の夫にさせるというのは、男の原始的な本能をこれほど満足させるものはないでしょう。
女性はできるだけ優秀な男性の種を残したいという本能がありますので、すきあらば、もっと素敵な男性の子どもを産みたいのです。そして、夫を騙してその子どもを育てさせれば、言うことなしです。女性の本能を最高に満足させることでしょう。
ですが、そうできないのは、リスクがあまりにも大きすぎるからです。
このように、男性にとっても、女性にとっても、不倫という行為はお互いの本能をくすぐる欲望で、誰しも深層心理では望んでいるのです。
ですが、リスクの点から言えば、当然、男性より女性のほうが大きいでしょう。
女性にとっても、このリスクの穴埋めをさせるためには、自分よりレベルの高い男性と付き合うことになるか、少なくとも、自分の夫よりも魅力の高い男でないと不倫心は起きません。
それは、「少しでも優秀な男性の種を残したい」という本能に反するからです。
ここでの例では、年下の男と不倫女性の関係ですが、年下の男が自分の夫より魅力がある、つまり経済力があるとは、普通考えられませんので、年下の男は魅力の低い分、それを埋め合わすために、見せかけの誠意と優しさで不倫女性を騙しているのです。
いずれにしても、不倫の恋が実を結ぶ可能性は少ないといえます。
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