それは、次に逢えるという気持ちがあるから、あまり深く突き詰めない で、そういう言葉になっているのだと思いますが、果たして、次に逢え る保証などこの世にはありません。
茶の湯の心は「おもてなしの心」であり、千利休がきわめたのは「わび」と「さび」の心であり、物質的な欲望をかなぐり捨てて、何も削るものが ないところまで無駄を省いて、緊張感を作り出すという、わび茶(草庵 の茶)であります。
合戦時には、野営の陣でも点(た)てられ、これから戦に行く武将の殺 伐とした気持ちを抹茶でもてなしたとも言われています。
そして、「このお茶を飲んだ人は、もう生きて帰れないかもしれない」と いう思いが、送る側も送られる側も胸の中にあり、それが一層緊張感 を高めることとなります。
「一期一会」とは、この機会を逃すと、もう二度と逢うことはできな いという言葉であります。
恋愛関係にある男女は、他人ではないという思いが自然と強くな り、だんだんと馴れ合いの関係になってしまうため、二人の間に緊張感がなくなり、お互いにこれぐらいならいいだろうと自我とか我が儘が顔を出し、甘えを生じるようになります。
初めてのデートのときを思い出してください。
嬉しさと緊張感があって、世界は輝き、その日一日を大切に過ごし、そのときの記憶を鮮明に留めているのではないでしょうか。
それが今ではどうでしょう。
馴れ合いになって、お互いに気随気ままで接しているのではないですか。
もし、あなたが現在の恋人を大切にしたいなら、いつまでも一期一会の気持ちを大切にしてください。あなたをいつも原点に戻してくれるからです。
それは、もう逢えないかもしれないということではなく、今を大切に生きないと、明日の大切さが分からないからです。
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