ビジネスの交渉でも異性関係での駆け引きでも、最初は押すことから始めなければ、前向いて進みません。
といって、ただ押しまくるだけでは絶対に有効かというと、そうでもありません。
押したら、一度は少し引いてみるのが、賢明なテクニックですよ。
昔から、「押してもダメなら引いてみな」といいますが、まさに口説きのテクニックです。
なぜ、押すだけ押したら、いったん引く戦略が有効かといいますと、それは、人は説得され、かき口説かれると、そのときはその気にならなくても、しばらくすると同意する気持ちになることがあるからです。
これは心理学で「仮眠効果」と呼ばれるもので、女性が、最初は異性を意識しなかったのに、繰り返し繰り返し口説かれていると、自然にその男性に好意を抱くようになるのも、この仮眠効果によるものです。
そこで、仮眠効果がそろそろあらわれかけたころに、少し引くと、それをきっかけに、相手への意識がとたんに顕在化してくるのです。
「今までしつこく言い寄っていたのに、なんでぷつんと連絡してこなくなったのだろう」と、相手は思うはずです。
そこが付け目で、しばらく期間をおいて、ふたたび押すと、今度はあっさり「イエス」という返事をもらえる確率が高まるということです。
だから、男性でも女性でも、最初は相手が無関心でも、度重なった口説きがあると、最後には、意中の人があなたのものになるのです。
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