2015年1月13日火曜日

『夢の世を 夢とも知らず 夢を見る 覚めたるも夢 夢もまた夢 』



夢の世を
   夢とも知らず 夢を見る
      覚めたるも夢 夢もまた夢


【歌の意味】


この世は、もともと夢のような世界であり、起きているときに見ている世界(夢)と寝ているときに見る世界(夢)も、同じようなもので、一寸先はどちらも闇でどちらが夢か分からないことよ。

あの太閤殿下の豊臣秀吉も辞世の句で


露と落ち
 露と消えにし 我が身かな
    難波のことも 夢のまた夢

と同じような気持ちを歌っていますね。

人間が歩む道のりなんて、たとえ幸福で好きな洋服を着て、あるいは、好きなブランドものを付け、また毎日おいしい料理を食べたからといっても、いずれは死んでいく身であり、少しの間、栄華を極めたからと言って、どれほどの値打ちがありましょうや。


たとえ栄華を極めたからと言って、明日には尽きる命かも分からず、人間の生活など、砂上の楼閣のように儚いことこの上ないです。

そうであるなら、人間としてこの世に生まれてきた意義を尋ね、「朝(あした)に道(心理)を聞かば、夕べに死すとも可なり」という心境になっておきたいものです。


先人が残した古歌や辞世の歌から人間の生き方を学ぼう

四柱推命による有料鑑定(3千円)