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2015年2月14日土曜日
本音を吐かせるには訥弁でゆるゆる喋れ
取材やヒアリングをする場合、理路整然と取材をすることが、取材者として能力があるとされています。
また、取材を受ける側が、質問項目を箇条書きにしてほしい、と希望する場合も有ります。
いずれにせよ、聞きたいことを具体的に示してくれれば、こちらもきちんと答えます、ということでしょう。
ところが、聞きたいことの内容によっては、クリアに質問しにくいこともあります。
当たり前ですが、ビジネスでも、お互いが具体的な言葉でのみやりとりするわけではありません。
取材でも、聞きたいことはひとつだけですが、その答えを相手から引き出すために、関係がない話題を先に持ち出すこともあります。
まして、相手の本心を引き出そうと思ったら、箇条書きにしたような質問はまったくナンセンスで、取材する側にしてみれば、じっさいはほとんど役に立ちません。
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相手の本心を聞きだそうとすると、質問や会話は、なるべく理路整然とはしないほうがいいのです。
できれば、「ですが」とか「とはいえ」とか「とも思うのですが」など、但し書きのフレーズを連発して、話を進めると良いでしょう。
内容についても、肯定の否定の肯定の、そのまた否定の肯定、といった具合に。
それも、立て板に水ではなく、訥弁でノロノロ喋ることです。訥弁というのは、つっかかりながらモノをいうので、変な間が空くから、それがまた有効に働くのです。
こういう話し方をすると、多くの人は、じれてきて、「おたく、いったい、この件に賛成なのですか、それとも反対なのですか。はっきりさせてください」と、突っ込んで、結論を急ぐ場合もあるでしょう。
それにたいしては、「総論賛成ですが、各論反対でして、ここのところが」とか、同じ調子で話せばよいでしょう。
この調子に引っ張られるうえ、訥弁に対しては、相手は優越感を感じるものですから、つい本音をしゃべってしまうのです。
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